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三好 裕亮
証券パートナーズ株式会社 代表取締役
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暴落待ち投資法は失敗する?これからの暴落に備えるには?

三好 裕亮

証券パートナーズの三好です。
今回は「暴落待ち投資はおすすめしない」というテーマでお話しします。

この記事は、こんな方にオススメ
  • 株を安く買いたいとお考えの方
  • 暴落時を狙えばお得に買えるのでは?とお考えの方
  • 株価が下がったら投資を始めようとお考えの方

「株を安い値段で買いたい」というのは投資をする人なら誰しもが考えることかと思いますが、最近ご相談の中で「暴落するのを待ってから運用を始めたい」という人が度々いらっしゃいます。

決してそれは悪いことではありませんし、安くで買えるに越した事はないのですが、じゃあ「暴落を待って今は全く投資をしない」というのはいかがなものか?と考えています。

まとまった現金があるにも関わらず、暴落まで待って何もしない、または現金が1000万円あるのに月3万円から積立投資する、というように消極的にしか運用しない。

このような、暴落待ち投資に関する考え方について解説していきます。

目次

暴落待ち投資をおすすめしない理由①
「機会損失になる可能性が高い」

冒頭にもお話ししましたが、誰しも株は安く買いたいですし、昨年のコロナショックのような暴落したタイミングで資産運用をスタートしたい!と思うのは当然かと思います。それ自体は全く否定しません。

ただしコロナショックのような暴落というのは、どれくらいの頻度でやってくるのでしょうか?
まずはそれを理解しておく必要があるので、過去10年間の「米国S&P500」の株価チャート見てみましょう。

過去10年間の「米国S&P500」の株価チャート
過去10年間の「米国S&P500」の株価チャート

このチャートでは実際に「10年の間で1ヶ月でS&P500が5%以上下落したタイミング」で赤い線を引いています。
確認してみると10年間で約10回ほど、5%以上下落しているタイミングが訪れています。
もちろんその年によっても違うのですが、年に一度ぐらいのペースで指数も大きく下落するということです。

なので、できることならその年に1回の5パーセント以上の下落を狙ってもらえたらと思うんですが、改めて考えていただきたいのが、そもそもこの「下落を待つ理由」というのは「安くで買いたい」というのが本来の目的ですよね。

ただこのチャートを見ていただければわかるのですが、たまたま大きな5%以上の下落に遭遇して、なおかつ、その下落の一番底で購入できたとしても、その底値というのは毎年切り上がっているんですね。

なので、もしあなたが安くで買いたいと思って辛抱していても、その待っている間に株価が上がってしまい、もし仮に大きく下げるタイミングが来ても以前の下落よりも安く買えることは少ないです。

直近の10年間を見てみれば、あなたが暴落を待って、なおかつそれを底値で買うということが仮に実現できたとしても、それを待ってる間に株価が上昇してしまい、その恩恵を受けられない可能性のほうが大きいということになります。

暴落を待っているだけでは、逆に上昇の機会を逃す可能性が高くなってしまいますので、暴落のために資産の全てを現金で持っておくというのは勿体ないと考えています。
機会損失を考慮すると、暴落まで現金でおいておくというのはお勧めしません。

暴落待ち投資をおすすめしない理由②
「暴落のタイミングは分からない」

これは多くの人が指摘していますが、暴落のタイミングをピンポイントで当てることは不可能に近いです。
今が底だと思っても、それ以上に下がることもありますし、逆に下がる下がると言われ続けながらも上がっていく相場もあります。どちらかというと今がそんな感じですよね。

様々な経済指標を見て「今は株価は割高だな」とかそういった推測はできますが、完璧に暴落を的中させることは難しいです。
なおかついざ暴落が来た時に、周りがパニックになっている中、それを横目に「冷静に投資して購入する」というのは更に難易度が上がります。

普段から投資に携わっているとか、相場を見るような習慣があればいいんですが、ニュースや新聞もたまにしか見ないとか、普段は全く投資をしていなくて世間が「暴落だ!」と騒いだとき、そのタイミングだけに「よっこらしょ」と投資に取り組むのはかなり難しいことだと考えています。

また、年に1回来るか来ないかの暴落を待って、そのためだけにずっと構えておくことは精神的にも楽ではありません。
ですのでなるべく「相場に接し続ける」「投資している状態を維持する」ということが重要になってくると考えています。

今お話しした暴落待ち投資の特徴2つ。

  • 待っている間、機会損失になる可能性がある
  • 暴落タイミングは予測できない

この2つをクリアするためにどうすればよろしいでしょうか?
それを解決するための正しい投資の考え方についてお話します。

それは「資金管理と積立投資」です。それぞれ解説していきます。

資金管理

まず結論から言うと、機会損失を防ぐためには、やはりある程度の資金を予め投資しておく必要があります。
言い換えれば「一括投資」ですね。

ただこの一括投資は余裕資金を全て投資に回すのではなく、暴落に備えて7~8割で投資されるのが宜しいかと思います。
一括投資をするという事は、上昇の恩恵を受ける一方で、下落した際の損失も被りますから、その下落に備えた範囲で現金を確保して一括投資に回すのがベストだと考えています。

もちろん7~8割でも比率が大きいなと感じる方もいらっしゃるかと思いますので、その際は多少ご自身なりに調整していただければと思いますが、先程の「過去10年間の米国S&P500の株価チャート」を客観的に値動きの推移を見て「今後上がる可能性」と「下がる可能性」どちらの方が高いと感じるでしょうか?

過去10年間の「米国S&P500」の株価チャート
再掲:過去10年間の「米国S&P500」の株価チャート

私は多少下がっても上昇する恩恵の方が大きいと考えていますので、一括投資に回す金額は五分五分ではなく7割前後というように設定しています。
機会損失を防ぐためには、現金比率を管理したうえで一括投資に回すことが最善の方法かと思います。

積立投資

積立投資の最大のメリットは時間分散です。
毎月とか、毎週とか購入タイミングを一定期間に分けて運用することで、いつ来るか分からない暴落時にも投資することが可能となっています。

「暴落タイミングが予測できない」という前提に立つと、全く積立をしないというのは保険を掛けていないということと同じ意味を持つと考えています。

決して絶対という訳ではありませんが、積立投資を行う事でリスクヘッジができ、多少下がっても気にせず放っておくことが可能です。
下がっても積立投資が買い続けるから大丈夫という風に捉えることができますね。

なので出来れば、一括投資している部分に対して、毎月1%程度・年間に直すと12%程度の積立投資が出来ていると理想だと考えています。積立投資が暴落時のカバーの役割を果たしてくれますので、ぜひ設定するようにしましょう。

まとめ

暴落待ち投資をおすすめしない理由まとめ
POINT
機会損失の可能性が高い

今までの10年間をみると待っている間に株はあがっていき、上昇を取り逃がす機会も多くありました。
暴落を待つことは否定しませんが、それによるデメリットについても理解しておくようにしましょう。

POINT
暴落のタイミングは予測できない

タイミングを予測することは難しいですし、なおかつその際に大きく投資するということはより難しくなっています。
「常に相場と接点を持つ」という意味でも、暴落をただ何もせずに待っておくという事はおすすめしません。

POINT
上記欠点をカバーするためには、資金管理と積立投資が重要

資金管理をした上での一括投資で機会損失を防ぎ、積立投資を設定することでタイミングのカバーが可能となります。
コロナの変異型ウイルスやテーパリングが懸念されていますが、もしかしたら次の暴落はしばらく来ないかもしれません。
そういった可能性を踏まえて、皆様が有効な資産運用に取り組んでいただければと思います。

三好 裕亮

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

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