
証券パートナーズの三好です。
今回は「プロの保有銘柄を調べる方法」というテーマでお話しします。
- 銘柄選定の際にニュース等の情報しか見ていない方
- ファンドマネージャーが選んでいる銘柄を知りたい方
- 銘柄選定の参考になる投資信託を知りたい方
今回は、株の選び方についての記事になります。
みなさまは普段どういった情報から投資する銘柄を決めていらっしゃるでしょうか?
新聞、ニュース、SNS、YouTube、その他にもインターネットを調べればたくさんの情報があり、どの株を買うのか銘柄選定する際の情報源はさまざまあります。
それらすべてを把握することは到底不可能ですし、嘘か本当か分からない情報もあります。
何が言いたいかというと、どの情報をもとに投資対象を決めるのか?ということは非常に重要です。
一方で、その情報の選定も難しいということです。
そんな中「直接、上場企業の社長の話を聞いて、その会社に投資することを決めたよ」という人がいたら、その人の投資銘柄を知りたくありませんか?
「社長の話によると、これからも業界が伸びて将来性も期待出来て、5年後には売上も今の10倍になってると聞いたから投資することにした」と言われたら、それどこの会社?となりますよね。
今回はそのような銘柄を調べる方法について解説します。
プロの保有銘柄を知る
ではさきほどお話ししました、上場企業の社長と直接話している金融のプロとはどういった人を指すのでしょうか。
それは投資信託を運営している「ファンドマネージャー」のことです。
みなさまが投資信託を購入した時、その投資した資金をどの銘柄に振り分けるかの判断をする人ですね。
全てのファンドマネージャーが、直接上場企業の社長と話しているわけではありませんが、ファンドマネージャーは投資先の銘柄を徹底的に調査したうえで、将来的に値上がりすると判断して投資を行います。
場合によっては、本社に直接出向いて現場の雰囲気を見て判断するファンドマネージャーもいますし、経営陣に面談を行って話を聞いた上で投資判断を行う人もいます。
アクティブファンドにかかっている手数料には、こういった費用も含まれているんですね。
そして今お話ししたような方法によって情報収集したのちに投資判断を行います。
ですので投資信託に組み入れられている銘柄を見れば、ファンドマネージャーの銘柄選定が分かる訳です。
では具体的にどこを見れば投資信託の組入銘柄が分かるのか?
これは「投資信託の月次報告書」を見ればわかります。
投資信託の月次報告書というのは、投資信託ごとに毎月作成されておりネットで自由に閲覧することができます。
月次報告書には、その投資信託の組入銘柄や投資方針、将来の見通しなどが記載されています。
例えば、ひふみプラスを参考に見てみると、2020年12月末時点での組入銘柄上位10はこのような状況です。
比率順位 | 銘柄 |
---|---|
1位 | 東京センチュリー |
2位 | ソニー |
3位 | ショーボンドホールディングス |
4位 | JTOWER |
5位 | BILIBILI INC ADR |
6位 | 村田製作所 |
7位 | SHIFT |
8位 | 東京応化工業 |
9位 | あいホールディングス |
10位 | ミライト・ホールディングス |
言ってしまえば、ひふみプラスのファンドマネージャーはこの株が騰がると見ているから比率を多く投資しているわけです。
ぜひ皆様も参考にしてみてください。
ただ漠然と参考にしてくださいといっても、どの投資信託の組み入れ銘柄を参考にすればいいのか判断が難しいと思いますので、3つほど投資信託をご紹介しておきます。
参考にできる投資信託
まずどのような投資信託を参考にするべきなのか条件について解説すると、
- 長期的に上昇していること
- 銘柄を少数に選定していること
- 投資方針が一貫していること
この3つに当てはまる投資信託を参考にされるのがよろしいかと思います。
そして私が思うこの3つに当てはまる投資信託ですが、
- 企業価値成長小型株ファンド(眼力)
- 東京海上ジャパンオーナーズ株式オープン
- DIAM新興市場日本株ファンド
この3つは非常に優秀な国内株ファンドだと考えております。
ぜひ皆様も上記の投資信託の組入銘柄をチェックしてみてください。
ただし注意点がいくつかありますので、最後にそちらのご説明をします。
注意点➀
「タイムラグがある」
今回紹介した投資信託の月次報告書ですが、これは更新に時間差が発生します。
毎月月末に提出されるので、実際に今保有している銘柄ではなく先月末まで保有していた銘柄が記載されています。
急激に全部が入れ替わることはほとんどありませんが、前回載っていた銘柄が更新されたら消えている、ということも多々ありますので、あくまで参考程度にされるのがよろしいかと思います。
注意点②
「保有銘柄数の違い」
投資信託というのは、だいたい50銘柄~100銘柄、多いものは100銘柄以上に分散して投資を行っています。
実際今回ご紹介した3つの投資信託は、基本的に集中投資している投資信託ですが、月次報告書に載っているのは上位10銘柄までです。
それ以外の銘柄も影響している部分はありますので、1位の銘柄だけ買えば安心というわけではありませんので、その点ご注意ください。


まとめ
プロの保有銘柄を調べる方法、それは投資信託の月次報告書を確認することです。
これは日本株だけでなく、米国株などにも当てはまるのでぜひ活用してみてください。
日本株であれば、
- 企業価値成長小型株ファンド(眼力)
- 東京海上ジャパンオーナーズ株式オープン
- DIAM新興市場日本株ファンド
この3銘柄は参考にするにはお勧めの投資信託です。
ただし、注意点もあります。
それは「タイムラグ」と「保有銘柄数の違い」です。
常にタイムリーな情報ではないこと、保有銘柄数が異なり上位10銘柄以外にも投資していること。
ここを考慮したうえで参考にしてみてください。



それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。