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三好 裕亮
証券パートナーズ株式会社 代表取締役
元証券マンが資産運用に関して独自の見地で情報発信しています。
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高配当株投資をおすすめしない3つの理由

三好 裕亮

証券パートナーズの三好です。
今回は「高配当株投資をおすすめしない3つの理由」
ということで気を付けるポイントをお話しします。

この記事は、こんな方にオススメ
  • 高配当株に投資しようかお悩みの方
  • 高配当株への投資をおすすめされている方
  • 小資本での投資をお考えの方

あなたは「高配当株」はお好きですか?
最近は高配当株投資についてのご質問をいただくことが多く、お笑い芸人の中田敦彦さんの動画で紹介された影響もあってか、配当の高い銘柄が注目されているようですね。

ただ個人的な考えとして、配当利回りに注目した投資、高配当株投資というのは推奨していません。
良いと思った株がたまたま配当利回りが高かったということがありますけどね。

銘柄を選ぶ際に配当利回りは見ますが、そこを中心に銘柄を選ぶことはありません。
なぜならもっと見ないといけない重要な項目や考え方があるからです。

高配当株投資をする・しないに関わらず、知っておいてほしい考え方もあるのでぜひご覧ください。

目次

高配当株投資をおすすめしない理由➀
「成熟企業・衰退企業が多いから」

これはご想像がつくと思いますが、配当が多い企業というのは大企業かつ、業界的に成熟している企業が多いです。
企業の成長曲線は以下のグラフのように描かれることが多く、創業期から成長期にかけて業績や規模が拡大します。株価もこの時に大きく伸びます。(グラフ1)

企業の成長曲線1
グラフ1:企業が成長し株価が大きく伸びるタイミング
企業の成長曲線2
グラフ2:高配当銘柄の企業

一方で高配当銘柄というのは、グラフ2のように成熟期から衰退期にある企業が多く、本業の成長余地はあまり大きくありません。
電気、ガス、原油などのインフラ関連の銘柄、銀行や保険などの金融関係の銘柄、こういった業界の銘柄は配当利回りは高いですが、産業としては成熟しています。
配当利回りが高いと聞くとイメージは良いんですが、言い換えればお金を回す先、投資する先がないとも言えるんですね。

こういった大企業は業績もほとんど横ばいで、大きく拡大しているという企業は少ないです。
逆に急成長している会社は、利益を配当に回さず次の投資として使っていくので配当が少ないわけです。

この辺りは皆様もご理解されているお話だと思いますが、こういった高配当、かつ大企業の銘柄に投資することは、これからの時代に合っていないんじゃないかと個人的には思っています。

今までは「大企業に入れば安泰」という風潮もありましたし、なんやかんや言って大企業神話というのはありました。財務的にも内部留保が確保されており、今すぐ倒産ということはありません。
ただやはり今回の新型コロナウイルスの経験を踏まえて、レナウンという大企業が倒産したように「変化できない企業」「時代に合わせられない企業」というのは少しずつ淘汰される運命だと考えています。
「投資先がないから利益を配当に回す」というのは、株主からすればありがたい話かもしれませんが、そういった企業体制そのものが私個人としては好きではありません。

皆さんご存知のアマゾンはずっと無配当で「配当を出すくらいだったら次の投資に回す」という考え方で、その分業績の成長と株価の値上がりで株主に貢献するという社長の方針です。
無配当というのは極端な例かもしれませんが、私としてはこういった企業にこそ投資するべきではないかと考えています。

また時事的なニュースなのでお話しすると、オリンパスがカメラ事業から撤退することを先日発表したのですが、大企業でもこういった決断は評価に値すると考えています。
時代の流れとして今は皆さんスマートフォンで写真を撮るので、レンズカメラの需要の落ち込みを鑑みてやむなく撤退、ということですが、カメラのオリンパスですからいろいろ葛藤もあったと思われますが、思い切った決断だと言えますね。そういった姿勢が評価されて、撤退を発表したのに株価は値上がりしています。今後の値動きが楽しみですね。

少しお話が逸れてしまいましたが、高配当銘柄は成熟・衰退企業が多く、より銘柄選定が重視されるこれからの時代にはそぐわないと考えています。

高配当株投資をおすすめしない理由②
「小資本では効率が悪い」

まず前提として、高配当株は成長株に比べ値上がりする可能性が低いです。

前述の通り、高配当株というのは成長性はイマイチで、株の値上がりを取るというよりも、長期間保有しながら配当を受け取り、トータルで儲けるという投資方法がメインになります。
ですので、毎年3%~5%程度を配当で受け取って、それを再投資に回したり各々自由に使えたりすると思うんですが、これを投資金額100万円、200万円でおこなっても資産家にはなれないわけですね。

仮に100万円の5%で5万円もらえたら、もちろんそれは嬉しいんですが、それで人生がより豊かになるかと聞かれたらあまり変わりないと思います。
最低でも投資元本1,000万円以上からでないと、リスクを取ってまで高配当株を買い集めるメリットというのは小さいと考えています。1億円以上の投資資金があって、配当で毎年5%(500万)入って来ると言うのであれば話はもちろん別ですけどね。

配当だけで考えると、十数年持ち続けてやっと元が取れるという世界ですので、あまり効率的ではないと思いますし、その間に投資した会社が堅調に配当を出し続けるかも分かりません。また十数年あれば成長株でも2倍以上になっている銘柄がゴロゴロ出てきます。

そう考えると資金の少ない人、若い人ほど高配当株で得られるメリットは少ないと考えています。
せっかくリスクを取って長期投資するんであれば、より魅力的な投資先が他にももっとあると思います。
ちなみにこの運用資金についての考え方は債券投資にしても同じだと考えています。利回りを目的とした債券の購入も500万円以下では効果がないと考えています。

高配当株投資をおすすめしない理由③
「減配リスクがある」

高配当銘柄には、少なからず配当目的で投資している投資家もいます。
そこで減配が発表されようもんなら大きな売り材料になってしまいます。配当の高さ以外に特段魅力がない銘柄であれば、尚更下がってしまいますので特に注意が必要です。

またご覧いただきたいチャートがあります。

2020年の年初から「日経平均・TOPIX・高配当ETF」の値動きを比較したチャート
2020年の年初から「日経平均・TOPIX・高配当ETF」の値動きを比較したチャート

こちらは2020年の年初から日経平均、TOPIX、そして高配当 ETF の値動きを比較したチャートになります。
赤が日経平均株価緑がTOPIX青が国内の高配当ETF8銘柄です。

チャートをご覧いただければわかりますが、日経平均・TOPIXに比べ、高配当ETF8銘柄は全て下回っています。
これは今回のコロナショックにより業績悪化に加え、減配、無配当の企業が出ていることが影響しています。これを見る限り「配当利回りが高いから値下がりしにくい」または「上昇しやすい」といったことは見受けられません。

まとめ

高配当株投資をおすすめしない3つの理由まとめ
理由
成熟・衰退企業が多いから

今後はより銘柄が選別されるようになります。その点は注意して投資しましょう。

理由
小資本では効率が悪い

500万円以下で考えている方はあまり恩恵を感じられないと思います。

理由
減配リスクがある

高配当だからといって下がりにくいというわけではありません。

今回のお話を踏まえた上で、それでも投資してみたいと思われるんであれば、それは全然行ってもらっていいと思います。

三好 裕亮

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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