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三好 裕亮
証券パートナーズ株式会社 代表取締役
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S&P500への集中投資は大丈夫?米国株投資の弱点とデメリット

三好 裕亮

証券パートナーズの三好です。
今回は「S&P500に集中投資してもいいのか」という内容でお話しします。

この記事は、こんな方にオススメ
  • S&P500にだけ集中投資している方
  • インデックスファンドだけで資産運用している方
  • インデックスファンド以外への投資をお考えの方

ここ数年間で急速に認知度が高まってきた米国株式投資ですが、その中でも代表的な指数「S&P500」に投資している方は非常に多いかと思います。
手数料の低いインデックスファンドも増えてくる中、とりあえずインデックスのS&P500に投資しておけば問題ないだろうとのことで投資されている方も多くいらっしゃるでしょう。
今回はそんなS&P500に投資する際の注意点について解説していきます。

目次

S&P500の注意点

S&P500というのは、米国の主要企業500社の平均的な指数です。
まずはこれだけ覚えておけば大丈夫です。

具体的には、4半期連続で黒字のアメリカの企業で、1つの業種に固まらないように各業種から選定された500社の加重平均値です。

また3ヵ月に1度のペースで年に4回の見直しがあり、審査に落ちて外れる銘柄・逆に新しく組み入れられる銘柄が定期的に入れ替わっていきます。
ですので、米国の優秀な企業500社で構成される代表的な指数とされています。

このS&P500に投資しようと思えば、
投資信託では「eMAXIS Slim米国株式」「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」
海外ETFでは「VOO」
国内ETFであれば「1655 iシェアーズ S&P500 米国株 ETF」もしくは「2521 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり」
等があります。

国内ETFに関しては、為替の影響を抑える為替ヘッジが付いていたりして連動が弱いところがあったり、売買高が少ないこともありますのでご注意ください。

いずれにせよ今挙げたような商品に集中投資しても良いのか?という点ですが、これは初心者の方や、あくまで平均値で充分と考えるのであれば問題ないかと思います。
資産運用を始めたばかりで「なんとなく良さそうだから、とりあえずS&P500にしておく」というのも選択肢の1つだと思います。迷って何も投資しないよりかは良いでしょう。

ただS&P500にも弱点、デメリットはあります。
以下に注意点をまとめましたので、その点を理解した上で投資するようにしてください。

S&P500の注意点①
「良くない銘柄も入っている」

S&P500はその名の通り500社の銘柄で構成されています。
これは言い変えると多少調子の悪い銘柄なども入ってしまうことになります。

こちらのチャートはS&P500の銘柄の中身を業種別に分類したチャートになります。

S&P500の銘柄の中身を業種別に分類したチャート
S&P500の銘柄の中身を業種別に分類したチャート

真ん中の黒いチャートがS&P500そのものです。
ただしその中身を紐解くと、S&P500の平均値を下げている業種にも投資していることが分かります。

一番下の水色は生活用品のセクターでP&Gなどが有名どころの企業です。
その一つ上ののチャートは製造業セクターで、航空機のボーイングなどが代表的な企業です。
もう一つ上の紫色が素材セクターで、日本には馴染み無いですがダウ・ケミカルなどが代表的な企業となっています。

これらの業種・セクターは直近5年間でみればS&P500の中でもパフォーマンスが悪い銘柄で、S&P500の足を引っ張る形となっています。
1つの業種に偏り過ぎないようにセクターを分けており、リスク分散にはなっていますが、それでも自分で投資する際に運用成果も悪くて業界として成長性の高くない銘柄に投資し続けるでしょうか?

調子の良い銘柄と悪い銘柄があり「分散だから両方持つ」という考え方もありますが、チャートの通りここ5年間は情報通信・ネット関連の銘柄が相場を引っ張ってきました。このチャートでいう一番上グラフです。

結果としては、そういったセクター・銘柄に大きく投資をしておいた方が資産を大きく伸ばせたという事になります。
以前の記事でもお伝えしましたが、インデックスファンドというのは「箱買い」するようなイメージだと考えています。

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スーパーのリンゴを個別で1つ1つ購入するのがアクティブファンドや個別株投資。
段ボールの箱買いがインデックスファンドです。大きなハズレは無いですが、その分大当たりも少ないです。これはS&P500に限らず、TOPIXなども同様です。

リンゴを一つ一つ確認できるという方は個別株でも良いですし、アクティブファンドなども検討して良いかもしれません。

S&P500の注意点②
「柔軟な運用が難しい」

実際に昨年起こった例が分かりやすいのですが、こちらの銘柄は昨年大注目された会社の株価チャートとなっています。
どの企業か分かるでしょうか?

テスラの株価チャート

これは電気自動車のテスラのチャートになります。とても話題になりましたね。
コロナショック以降、株価は急上昇し時価総額も大きく伸びました。
このテスラで良い思いをした方も少なからずいるのではないでしょうか。

そしてこの銘柄は当初S&P500には入っていませんでした。
急上昇して話題になっている間もS&P500には組み入れられず、色々と審査され実際にテスラがS&P500に組み入れられたタイミングは2020年12月21日。

チャートでいうとこのタイミングでテスラは組み入れられました。

テスラ株がS&P500に組み入れられたタイミング
テスラ株がS&P500に組み入れられたタイミング

タイミングとしてはかなり遅いです。
こういったタイムリーな情報をキャッチして迅速に銘柄を入れ替えるには、個別株に投資するかアクティブファンドで運用するしかありません。
もちろんファンドによってはテスラを入れないと判断したファンドもあるかとは思います。

ただ昨年のテスラのような値動きをする銘柄というのはそう多いものではなく、このあたりのチャンスを取りに行くにはインデックスファンドでは難しい部分があるかと思います。

自分で判断して個別銘柄を買えばいい、と言ってしまえばそれまでなのですが、そういった柔軟な運用をインデックスファンドに期待するのは難しいところです。

ですのでそういった意味で「S&P500が最も優秀な指数だ!」と信じて集中投資しすぎるのも考える余地があるかと思います。

S&P500の注意点③
「投資経験が深まらない」

これはS&P500だけにとどまらない話ですが「この商品だけ買っておけば問題なし」というものはありません。
いろんな銘柄に投資したり、商品に関する知識を広げることで投資家としての経験が深くなると考えています。

「いやいやそんなの面倒くさい」という場合は全然宜しいかと思いますが、「S&P500だったら大丈夫」というような認識で運用するのは少し勿体ない様に感じます。

私のポジショントークになってしまうかもしれませんが、最近は「インデックスファンドならとりあえずOK」とか「手数料は安ければいい」とか、それは一理あるのですが安直な考えでもあると思っています。

実際に優秀なアクティブファンドで、S&P500を長期的に上回っている投資信託なども探せば見つかります。

「自分で勉強するのか」「人に任せるのか」
やり方は人それぞれですが、少なくとも自分で勉強して行うのであれば、S&P500に集中投資して完全に放置というのはリスクが高いと感じます。

最初のとっかかりとしては良いと思いますが、その後も様々な商品に投資したり調べてみるのが宜しいかと思います。

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まとめ

S&P500に集中投資する際の注意点まとめ
注意点
良くない銘柄も入っている

S&P500などのインデックス投資はあくまで箱買い投資です。
ご自身の考えを踏まえて組み合わせはアレンジしてみましょう。

注意点
柔軟な運用が難しい

インデックスは平均値の運用であり、積極的な運用方法ではありません。
足元の相場を見て投資・運用するのであれば、個別株式やアクティブファンドも検討してみましょう。

注意点
投資経験が深まらない

運用商品には「これだけで大丈夫」というものはありません。
様々な商品を見ながら、最終的にご自身の納得できるものを見つけましょう。

三好 裕亮

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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