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三好 裕亮
証券パートナーズ株式会社 代表取締役
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全世界株式の知らなきゃ損する話【初心者向け投資信託】

三好 裕亮

証券パートナーズの三好です。
今回は「全世界株式の知らなきゃ損する話」というテーマでお話しします。

この記事は、こんな方にオススメ
  • 全世界株式に投資している方
  • S&P500か全世界株式どちらに投資するかお悩みの方
  • 全世界株式の特徴を知っておきたい方

今回は、みんな大好きオールカントリーワールドインデックス、いわゆる「全世界株式」について解説していきます。

2020年のコロナショック以降、投資を始める方が多くなり、何に投資すれば良いか分からないという方は、まずは「全世界株式」もしくは「S&P500」に投資をして、そこから投資に慣れていくパターンが非常に多かったと思います。

今回はそんな全世界株式に投資をしている方に知っておいていただきたい、全世界株式の特徴についてお伝えしていきます。

目次

全世界株式の特徴①
「投資先に偏りがある」

基本に全世界株式投信というのは、名前が全世界と付いているだけに世界中の国々に満遍なく投資をしているような印象があります。

ただし実際の運用方法としては「時価総額加重平均型」というものを採用しており、時価総額が大きい国には大きく、小さいところには小さく資産配分を行っています。

eMAXIS Slim 全世界株式
画像引用:eMAXIS Slim 全世界株式

参考にいつもおなじみの「eMAXISシリーズ」の「eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンド」を参考にご説明していきます。

こちらの全世界株式ファンドは、ベンチマークをMSCIコクサイオールカントリーワールドインデックスに設定しており、世界の株式の時価総額に応じて投資を行っています。

目論見書をご覧いただければ分かりますが、投資対象の国ごとの比率はこのようになっています。

eMAXIS Slim 全世界株式 国別投資対象
eMAXIS Slim 全世界株式 国別投資対象

投資対象の半分以上がアメリカになっていますね。
そしてその後に日本などの先進国が続いて、新興国は13%程度になっています。
このように大きいところには大きく投資、小さいところには小さく投資するようになっています。

実際にeMAXIS Slim全世界株式の組入銘柄・上位10銘柄はこのようになっています。

この表は横スクロールできます

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順位組入上位銘柄業種国・地域比率
1位APPLE INCテクノロジー・ハードウェアおよび機器アメリカ3.4%
2位MICROSOFT CORPソフトウェア・サービスアメリカ2.7%
3位AMAZON.COM INC小売アメリカ2.2%
4位ALPHABET INC-CL Aメディア・娯楽アメリカ1.4%
5位FACEBOOK INC-CLASS Aメディア・娯楽アメリカ1.2%
6位TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC半導体・半導体製造装置台湾0.8%
7位TESLA INC自動車・自動車部品アメリカ0.8%
8位JPMORGAN CHASE & CO銀行アメリカ0.7%
9位ALPHABET INC-CL Cメディア・娯楽アメリカ0.7%
10位TENCENT HOLDINGS LTDメディア・娯楽香港0.7%
eMAXIS Slim全世界株式の組入銘柄・上位10銘柄

このように会社の規模が大きい順に投資しておりますので、アメリカのGAFAMが先頭に来るのは当然ですし、ほとんどが米国企業に偏っていることがわかります。
ですので全世界株式と言いながらも、思っている以上に米国の比率が高いことはご認識ください。

ただしこれはメリットでもありデメリットでもあると考えています。

今は株式市場でアメリカがナンバーワンとして君臨していますが、今後可能性は低いですが米国が没落し、それ以外の国が伸びてきた場合にオールカントリーで投資していれば、必然的にそういった成長している国に投資することになりますので、米国一本に比べるとリスクが抑えられると考えられます。
ただ今のところは米国に偏っているという点はご認識ください。

全世界株式の特徴②
「リターンが抑えられる」

よく出てくる議論として、米国株式と全世界株式、どちらに投資すればいいか?という話があります。
これはその人の好みやリスクに対する考え方によって変わってくるのですが、過去の歴史を見る限り、米国株式の方がリスクもリターンも高いです。
以下の表は米国を代表するS&P500と全世界株式の2010年以降のチャートになります。

全世界株式とS&P500の10年間を比較
全世界株式とS&P500の10年間を比較

全世界株式が2010年から約2倍になっていますが、S&P500はおよそ3倍に上昇しています。
この10年間アメリカIT企業の成長は目覚ましく、米国株を大きく上昇させた要因になっています。

そのため全世界株式は、分散という意味でリスクを抑えられているかもしれませんが、この10年間に限ると米国株には劣っていると言わざるを得ません。

今後もこの米国がどんどん成長していく流れが変わらないのであれば、米国株に集中投資した方が利益が出るでしょうし、昨今の世界情勢を見る限り「アメリカ一強」という姿勢も徐々に崩れつつありますので、次の米国のような国を捉えるという意味で世界株式に投資しておくのは1つの選択肢だと思います。

ただやはり、まだ年齢も若くリスクも積極的に取れるよ!という方に関して言うと、過去の歴史をみた上で米国株に積極的に投資するというのも1つの選択肢だと考えています。

直近10年間は米国株に投資していたほうが儲かっていました。
その点を踏まえて全世界株式と米国株式の選択を判断してください。

全世界株式の特徴③
「ベンチマークに連動しない場合がある」

これは全世界株式に限らず、全てのインデックスファンドに起こりうることなのですが、今回全世界株式ファンドは人気ですので特徴の1つに入れておきました。

インデックスファンドの特徴として、ある一つの指数をベンチマークと設定し、そのベンチマークと同じ動きを目指すのがインデックスファンドの運用方針となります。

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基本的に何十パーセントも乖離することは少ないですが、購入タイミングによってはベンチマークとの連動がずれることがありますので、そちらについてお話ししていきます。

こちらのチャートは「eMAXIS Slim全世界株式」と当ファンドがベンチマークとしている「MSCI オールカントリーワールドインデックス」の値動きになります。

「eMAXIS Slim全世界株式」と当ファンドがベンチマークとしている「MSCI オールカントリーワールドインデックス」の値動き比較
「eMAXIS Slim全世界株式」と当ファンドがベンチマークとしている「MSCI オールカントリーワールドインデックス」の値動き比較

青色がeMAXIS Slimの値動きで、赤色がベンチマークの値動きとなります。

基本的に普段大きな値動きが出ていないタイミングで購入した場合は連動がうまくできていますが、例えば2020年3月のコロナショックのタイミングなど、値動きが大きいタイミングで「よし、大きく下がったから購入しよう」とボラティリティが激しいタイミングで購入すると連動がうまくいかない場合があります。

タイミングによっては5%ほど乖離することがありますので、大きく値動きしているタイミングでの購入はベンチマークとの乖離が発生する可能性があることをリスクとして知っておいてください。

このベンチマークとの乖離というのは、ファンドによってもバラバラで頻繁に起こっているものもあればそうでないものもあります。
eMAXIS Slimはまだ運用が始まって2~3年しか経っていませんので、今後運用がしっかりと連動した状態で行われるのか注意しておく必要があります。

ちなみにですが、eMAXIS Slim全世界株式が販売される前のeMAXIS全世界株式に例に言うと、こちらも全世界株式のベンチマークに連動するように運用されているのですが、このファンドは2010年から運用され2021年現在まで約10年間の間で、ベンチマークと約20%も乖離が起きています。

ベンチマークとの乖離

ベンチマークは10年間で約320%になっているのに対し、eMAXIS全世界株式は約300%で止まっています。

こういったケースも起こりうるので、ベンチマークにしっかり連動していない場合はファンドの入れ替えも検討する必要があるかと思います。

まとめ

全世界株式の知らなきゃ損する話まとめ
特徴
投資対象に偏りがある

大きいところには大きく、小さい所には小さく投資していますので、必然的に米国株の比率が大きくなってしまいます。
世界に満遍なくというイメージがありますが、投資先の配分比率には注意しましょう。

特徴
リターンが抑えられる

全世界株式は世界に投資しているため、分散が効いています。
分散することによりリスクを抑えられていますが、長い目で見た場合に米国株式の方がリターンが高くなる可能性は十分にあります。
ご自身の投資期間やアメリカ経済に対する考えなども踏まえて、米国株にするのか全世界株式にするのか、自分に合ったバランスを考えてみてください。

特徴
ベンチマークに連動しない場合がある

特に値動きが激しいタイミングで購入するとうまく連動しないケースが発生します。
短期間で大きくずれることは少ないですが、長期間の運用では数10%のズレが生じる可能性もあります。
自分が購入したファンドがベンチマークからずれていないか定期的に確認するようにしましょう。

三好 裕亮

それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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