
証券パートナーズの三好です。
今回は「プロが考えるマネーマシーンの作り方」という内容でお話しします。
- 効率良く資産運用したい方
- 三好の考えるマネーマシンの作り方を知りたい方
今回は、私個人の見解としてマネーマシンの作り方をお話ししていきます。
三好流マネーマシンの作り方①
「株式のみで運用する」
これは運用される方のご年齢だったり、投資期間によっても変わってくるのですが、積立投資で資産を増やしていくという段階では債券は不要だと考えています。
S&P500などのインデックスと現金、この2つのみで良いということです。
これにはいろんな理由があるんですが、分かりやすく言うと「最終的に株式が一番値上がりするから」これだけです。
誤解ないように言うと「上がる可能性が高いから」ということになります。
過去200年間の資産別の運用パフォーマンスを見ると、現金・不動産・金・債券・株式の中で、やはり株式の運用パフォーマンスが一番高いです。


長期間の前提で資産運用に取り組むのであれば、基本的には債券は不要です。
ただこんなことを言うと「大きく下がったらどうするんですか」という質問が寄せられそうですが、これに関しては無視してください。
無視して積立投資を続けてください。
しいて言うなら下落相場では積立金額を少し増やしてください。
歴史を遡れば、今までは米国株式や世界株式は必ず値を戻していますので、おそらく今後も戻るだろうということですね。
ちなみにお話が逸れますが、皆様がお勤めになられている会社によっては、確定拠出年金という制度を取り入れている企業もあるかと思います。
入社した際に「何に投資するか選んでください」と言われて、なんとなく国内株式とか海外債券などを選んで、たまに届く報告書を見て少し凹んだり喜んだりするあれのことですね。
あの確定拠出年金も何を選べばいいかわからないという方に関しては、基本的に海外株式100%にしておいて問題ないと思っています。
というのも私の考え方として人生において、「資産を増やす時期」と「資産を守る時期」というライフステージが大きく二つあると考えています。
基本的には定年前後で分けて考えているんですが、前半の資産を増やす時期には今言った通りの株式100%で運用します。
後半の資産を守る時期では、株式や債券などに分散投資します。
このようにライフステージによってご自身の運用方法を変更していく必要があるかと思います。
この考え方で資産の推移をグラフにするとこのようなイメージです。


この前半の資産を増やす時期には、株式の比率を高めて資産を積極的に増やすことに集中します。
そして定年や引退が近くなってくると、債券の比率を増やして安定運用に切り替える。
このような考え方です。
この後半の資産を守る時期の配当金だったり債券の金利収入というのは、元本の大きさによって得られる恩恵が変わってくるんです。


例えば65歳時点で安定運用に切り替えた場合。
- 運用資金が1000万円のAさん
- 運用資金が1億円のBさん
65歳から同じ利回り3%の債券を購入したとしても、Aさんの場合は投資資金1000万円に対して3%なので年間30万円の金利。
Bさんの場合は1億に対して3%なので300万円の金利収入となります。
正直これは年齢にもよるんですが、私の本音を言えば資産額が2~3000万円以下の方には債券は必要ないと考えています。
債券を組み入れることでその分、資産運用の安定性は高まりますが、資産増加の伸び幅は小さくなります。
安定的な資産運用をご希望される方には債券の組み入れをお話することもありますが、現在の金利状況では債券の利回りもそこまで高くありませんので、客観的に見ると資産運用の効率は落ちると考えています。
もちろん以前からお話ししている通り、ブラジルレアルやメキシコペソなどその他新興国通貨の債券に関しては論外です。
資産を守るというステージでは債券も検討する必要はありますが、まだまだ若く、運用期間も長期間行えるというような人で資産を増やすというステージでは債券はいらないと考えています。
三好流マネーマシンの作り方②
「投資信託を積み立てる」
ETF積立を積極的にオススメされる場合もありますが、利便性を考えると投資信託の方がいいです。
ETFを積立投資する場合、デメリットが3つあります。
- 米国ETFを積み立て投資できる証券会社がない
- つみたてNISAが使えない場合が多い
- 再投資は自分で行う必要がある
この3つが、今現在ETFを積立投資する際のデメリットです。
まずETFの毎月一定額の積立投資を請け負っている証券会社は少ないです。
特につみたてNISAを活用した積立投資ができるのは、今現在は大和証券のみとなっています。
私の調査不足で他の証券会社もあるかもしれませんが、いずれにせよETFの積立投資を積極的に請負っているという証券会社は少ないと思います。
積立投資をするなら利便性の面からもインデックスの投資信託で良いと考えます。
またETFでは再投資という考え方がなく、配当は自動的に現金として証券口座に支払われます。
投資信託の場合は、配当金を再度投資に回す「再投資」という設定ができますので、そういった手間を考えるなら自動的に行ってくれる投信積立おすすめします。
基本的に積立投資は長期的な目線での運用方法です。
毎月毎月自分で買い付け注文出すのも面倒ですし、もし相場が大きく下がった時などは買付注文を出すのも躊躇してしまうかもしれません。
そういった精神的な負担というのも考慮するとETFではなく、投資信託での自動積立をお勧めします。
三好流マネーマシンの作り方③
「目標利回りを低くする」
精度を高めてマネーマシンを作るのであれば、マネーマシンの運用利回りは3%。税引き後は2.4%。
これくらいに想定されて支出をコントロールすることが望ましいと思います。
ですので運用利回り3%を基準に運用資金を大きくするのか、支出をいくらにするのか計算しましょう。
配当金生活でのお金の使い方は個人によると思いますが、その程度での運用利回り想定していた方が無難かと思います。
そこから人それぞれの運用経験やご自身の取れるリスクリターンに合わせて、ポートフォリオを変更していくというのが理想だと思います。
もし仮に1億円で3%の配当金を受け取るなら、年間240万円が自由に使えます。
1億5千万円なら360万円です。
あくまでこれはたらればの話であって、その時その時で状況が変わります。
そう考えると運用に関してはなるべく早い時期から取り組むこと、初期の段階にはリスクを取って積極的に元手を増やすこと。
この2点にもご納得いただけると思います。
まとめ
資産形成と資産保全のステージに分けて、増やす時期には株式で積極的にリスクを取った運用を心がけましょう。
積立投資ではETFは不便な点が多いので注意しましょう。
年率4%は少し楽観的すぎるので、もう少し低い利回りを想定されることをおすすめします。



それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。